こんにちは!この記事では、日本学生支援機構(通称JASSO)の海外留学支援制度(大学院学位取得型)の二次選考、面接選考の体験談をご紹介します。
私が面接対策として準備したこと、当日の流れや雰囲気、ちょっとしたアドバイスについて書いています。
2次選考に進まれた方、JASSOの奨学金への応募を検討している方はぜひご覧ください!
JASSO海外留学支援制度(大学院学位取得型)の面接選考の概要
まずは、二次選考である面接選考の概要をまとめます。
- 日程:2月初旬
- 場所:東京国際交流館プラザ平成の会議室
- 面接時間:11分
- 面接内容:研究計画について留学先の使用言語で90秒のスピーチ、その後質疑応答
- 結果通知:約1か月後
書類を提出したのは10月下旬、書類審査の結果が届いたのが1月下旬、その数週間後に面接選考というスケジュールです。
面接対策として準備したこと
面接対策としてやったことは、主にスピーチ練習と質疑応答対策です。順に説明していきます!
90秒スピーチの練習
面接時間は約11分ですが、一番最初の90秒は留学先の言語で研究計画についてのスピーチをしなければいけません。そのため、英語での原稿の作成と暗記、練習をしました。
スピーチの内容としては、簡単な自己紹介、留学の目的、研究計画について、研究の価値について順番にまとめました。おそらく、多くの人がこれに似た構成でスピーチをすると思われるので、一次選考のために提出した書類をもとの要点をまとめて順序良く内容を組み立てれば、大きく失敗することはないと思います。
単語数については、私は200文字程度でまとめました。当日は、スピーチ時間である90秒はしっかりタイマーで測られるので、超過しない方が無難だと思います。ですので、あまり詰め込みすぎず、本番ある程度緊張するであろう自分が90秒で喋り終えられる分量にまとめることを意識しました。
ちなみに、英語200文字で90秒というペースは、ネイティブでなければ平均の範囲内だと思います。
原稿を作った後は、練習あるのみです。
もし可能であれば、英語の先生や帰国子女の友人に原稿を添削してもらう、スピーチの練習を少しみてもらうということができれば尚よいと思います。
質疑応答対策
質疑応答対策をする中で気を付けたのは、提出した書類との一貫性を保つことです。面接官は提出書類をもとに質問をしてくるので、自分が作った書類を読み、掘り下げて聞かれるであろう部分をピックアップし、回答を作りました。
掘り下げた回答を用意していたのは主に以下の三つに関する事柄です。
- 志望動機に関すること
- 自分のバックグラウンドについて
- 留学修了後の進路、国費での留学の意味
インターネットでJASSOの面接選考の体験談を載せている方が実際に受けたという質問も参考にさせていただきました。
当日の流れと雰囲気
さて、当日の流れと雰囲気について、面接会場の建物に着いたところから順に書いていきます。
会場到着&面接を待つ
まず、東京国際交流館プラザ平成に余裕を持って着いて、建物内に入ろうとしたところ、 入口が見つからない!というハプニングがありました。正確に言うと、建物への入り口は見つかるけれど鍵がかかっていては入れない、面接会場用の入り口がわからないという状態でした。焦りましたが、建物の周りをまわってみたところ、少しわかりにくい場所にあるエレベーター(館内へは入らずに外から上階へ直通で行けるタイプ)のそばに面接会場の案内を見つけました。かなりわかりにくかったので、時間には余裕を持って到着することをおすすめします。
エレベーターで4階へ上がり、受付を済ませます。すると待合室に案内されるので、そこで他の受験者と一緒に自分の面接の順番が来るまで待ちます。面接は3部屋くらいで同時に行われていたようで、待合室にいたのは10人ほどでした。みなさんスピーチの練習をしたりメモを確認したりと、それぞれ面接前の最期の確認をしながら静かに順番を待っていました。
面接に呼ばれるまで待つ時間があるので、プリントアウトした資料やメモを持参することをおすすめします。
面接開始&スピーチ
自分の番が近づくとスタッフの方に呼ばれ、面接室の前で少し待機した後に入室します。中に入ると、正面に面接官が3名、部屋の横にスタッフが2名いました。3名の面接官のうち、一人はおそらく60近い方で、アカデミックなバックグラウンドをお持ちの方なのだと思います。もう二人はもう少し若い方で、それぞれおそらく文部科学省とJASSOの職員の方だと思います。
挨拶をして席に着くと、すぐに90秒のスピーチをするように言われました。準備してきた通りにスピーチをします。
質疑応答
スピーチをした後は、すぐに質疑応答に移ります。実際に受けた質問は、「本当に留学は必要なのか、日本でも似た研究はできるのではないか」「あなたが留学先でする研究がどう日本に貢献するのか」「修士課程修了後はどうするのか」など、聞き方に多少の違いはあれど、基本的には対策してきた内容でカバーできていたか、少しアレンジするだけで回答できていました。
面接官3人が順に質問してくるという形でしたが、人によって質問とその後のやり取りに色が出ているなと感じました。
おそらくアカデミックのバックグラウンドを持つ方からは、当たり前ではありますが研究計画に関することをいくつか聞かれました。その方からは、「その研究を留学先大学でやる意味は本当にあるのか」という点を、就活の面接で言う圧迫面接気味の口調でかなり厳しく問われ、内心焦りながら準備してきた回答をもとにして答えました。
また、もう一人の文部科学省もしくはJASSOの職員の方からは、まったく対策をしていなかった高校時代の交換留学の経験と研究内容を絡めた質問(私の専門分野も多少関係しているので特殊な質問だったと思います)をされ、こちらも焦りました。この時は、質問に対する直接的な答えとなる一文だけ頭の中でサッと考えて、あとは論理性を持たせられるように考えながらその場で喋ってなんとか着地しました。
質疑応答で焦った時は?
厳しい口調で問われたり、想定していなかった角度からの質問が来たりと焦ることもあると思います。
焦った時こそ堂々と、ハキハキと一貫性と論理性のある回答を意識することが大切です。もちろんこれは面接に臨むうえで常に心に留めておいてほしいことですが、焦った時こそ深呼吸して大事なことに立ち返り、「書類選考は通っているんだし、ここまで準備してきたんだから」と自分を信じて最後まで言い切りましょう。
もう少し具体的なアドバイスとしては、厳しい口調で問われたときでも、準備してきた回答があるのならそれをもとに堂々と答えればいいと思います。それでも突っ込まれるなら、準備が足りてなかったと反省するのは後にして、とりあえず頑張って考えてなにかしら質問に答えましょう。
また、一見想定してなかった角度からの質問が来たと思っても、まずは準備してきた回答を応用できないか考えた方が、一から回答を考えるより早いと思います。準備してきたもので満足のいく回答はできなさそうだと思ったら、その場で考えて答えなければいけません。ただ、考えすぎて質問に対する回答が遅くなっても印象は良くないので、質問に対する直接的な答えを掴んだらあとは話しながら論理性に気を付けて考えるというのが一つの手だと思います。
あとは、この研究を海外のこの大学でしたいんだという熱意も忘れずに!
おわりに
いかがでしたか?
色々と書きましたが、対策を立てられることも多いと思います。しっかり準備をすれば合格に近づきますし、合格できなかったとしてももっとちゃんと準備すればよかったという後悔は少ないと思います。
これから面接に臨む方、奨学金への応募を検討している方、少しでもみなさんのお役に立てていれば幸いです。頑張ってください、応援しています!
JASSO以外で応募した奨学金については以下の記事でまとめています。よろしければご覧ください!
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