留学すると英語ができるようになるか。
この点は、多くの人が気になるところだと思います。私自身、周りに留学をした人が多く、留学前と後では別人のように英語が上達していた人、そこまで上達していなかった人など、色々な人を見てきました。この記事では、体験談をもとに私なりに「留学をすると英語が上達するかどうか」に答えようと思います。
まず結論を書くと、「上達はするだろうが、できるようになるかは人による」というのが私なりの答えです。
この回答の理由と、ではどんな人が英語が上達していたのかを以下で説明します!留学したいけど実際英語できるようになるのか気になる人、どういう人が英語が上達しやすいのか気になる人はぜひご覧ください!
留学する目的をもっているかが大事
留学をしてどれだけ英語ができるようになるかを決める一つの大きな要因は「留学する目的をもっているか」どうかだと思います。私の周りで留学を通して飛躍的に英語が上達した人は、必ず具体的な留学の目的と目標を持っていました。
ここで、念のために目的と目標の違いを確認しておきましょう。
目的の意味は「成し遂げようと目指す事柄、行為の目指すところ、意図する事柄」です。わかりやすく例えるなら、山登りでいうところの山頂。目標の意味は「目的を達成するために設けた目当て」です。目的が抽象的であるのに対し、目標はそれを達成するための具体的な手段を指します。山登りで例えるなら、山頂にたどり着くまでのルート設定や時間配分などがこれに当たります。
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つまり、目的は最終的に達成したいこと、目標は目的の達成のためその過程で立てる目印となることです。
これを、留学のケースに当てはめてみます。
例えば、「語学力を上げる」という留学の目的があれば、とりあえず留学先で「あれ、自分はこの国に何をしに来たんだっけ」と迷うことはないでしょう。さらに、「留学から帰ってきたら英検1級を取る」という具体的な目標も立てていれば、今の自分の能力(語彙、スピーキング、ライティング等)が1級合格レベルとどれくらい離れているかということを認識しようとしたり、そのギャップを埋めるにはどうしたらいいのだろう、という思考になります。そうすると、自ずと今自分が取るべき行動を考えるようになり、有意義な時間、つまり英語が上達することに直結するのです。
留学すること自体が目的だと危ない!
「留学すること」自体が目的になっている場合はどうでしょうか?
留学すること自体が目的になっているというのは、例えば「留学する人が多いから」「就活で有利そうだから」「視野広がるってよく言われるから」など、主体性が薄い場合に多くみられるように思います。そういった場合であっても、楽しい留学生活を送ることはもちろん可能だと思いますし、個人の性格が大きく絡むところなのでこんな留学はダメだと否定するつもりは全くありません。しかし、そういう方は、留学先で生活ができている時点である意味目的を達成しており、その生活に慣れたころに「あれ、これからどうしよう」という気持ちになってしまう可能性があります。
留学を通して語学力など何か大きな成長を得たいのであれば、留学の目的がなんであるかを主体的に考えることが大切です。もちろん、英語漬けの生活をしていれば、日常生活でのリスニング力やスピーキング力はある程度身につくでしょう。しかし、具体的な目標を立てている人と比べると、上達度合いにおいてもモチベーション面においても、大きな差があると言わざるを得ないと思います。
目標をどこに設定するかで上達具合は変わる!?
ここまでで、留学をする目的を持ち、具体的な目標を立てた方がより有意義な留学生活を送れるだろうということは伝わったかと思います。では、同じ目的を持っていたとしても、目標の設定の仕方が上達具合を左右するでしょうか?
私の答えは、左右する!です。
もう少し具体的に書くと、設定した目標の具体性と実現可能性が上達具合を左右すると思います。
目標の具体性
まず、目標の具体性というのは、先にも少し触れましたが、どれだけ具体的な目標を立てているかということです。
例えば、具体性は「日常生活で不自由ないレベルの英語を習得する」<「帰国後にTOEIC800点取る」<「帰国して1ヶ月後のTOEICで800点取る」の順で高くなっていきます。具体性を高めるには、客観的に測れる指標を使う、目標達成の期限を決めるというやり方がやりやすいでしょう。具体性が高まると、その目標から逆算することができて今何をすべきかがより明確になります。これにより、日々一歩一歩目標に向かって進んでいる実感も持ちやすくなるので、モチベーションも保ちやすくなります。
目標の実現可能性
実現可能性とは、設定した目標を実現(達成)できる可能性の高さをいいます。実現可能性がほどよい目標を設定することで、上達への最短ルートを取りやすくなるでしょう。なぜ、実現可能性が高すぎずも低すぎもしない、ほどよい目標設定が大切なのでしょうか?
例えば、実現可能性がとても高い、つまりその人にとっては達成するのが簡単な目標を立てたとします。そうすると、その簡単な目標を達成した後は、また適切な目標を立てない限り、ゴールを見失ってしまうということになります。これでは、留学の後半でだらけてしまうかもしれません。
反対に、実現可能性が低い、その人にとって達成するのが非常に難しい目標を立てた場合を考えてみます。この場合は、目標達成が難しすぎて、何から手をつければいいのかわからない、難しすぎて自分には無理と無気力になってしまう、など努力を邪魔する要素が出てきてしまうかもしれません。
簡単すぎずも難しすぎずもなく、自分の身の丈に合った程よく実現可能性のある目標というのは、ゴールは近くないけれど遠くに見えてはいる、どっちへ走ればいいか分かっている、という状態だと思います。その状態であればモチベーションも下がりにくいですし、ゴールを見据えて正しい努力をしていればきっとたどり着くことができます。それは成功体験となり、次の目標へと向かっていく原動力にもなります。
より良い目標の設定の仕方とは、最終的な大きな目的を達成するために、たくさんの小さな目標を順にクリアしていく、というやり方です。私の周りで留学を通して飛躍的に英語を上達させた人たちは、目標の立て方が上手な人ばかりです。このサイクルに乗ることができれば、あなたの成長は加速していくはずです!
おわりに
いかがでしたか?留学へ行くか検討している方にとって、目的や目標をどう設定するかについて少しでも役立てていれば幸いです。みなさんの素敵で有意義な留学生活を応援しています!
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