簿記ってよく聞くけど、時間のある学生のうちに取るべきほどの資格なのかな?
この記事をご覧の方は、こんな疑問を抱いているのではないでしょうか?
この記事では、そんな疑問に答えます!
そして、まず結論を言うと「大学生こそ簿記を取るべき!」です。
その理由を、就職に関する理由、生活に関する理由、そして試験のコスパに関する理由に分けて詳しく解説していきますね!
私自身、学生のうちに簿記を取るべきだと気づいて11月から勉強を始め、12月に簿記2級の試験を受けて一発合格してきました!
「試験のコスパに関する理由」で詳しく解説しますが、簿記はこのように思い立ってから数か月で取得できる資格なのです。
では、まずは学生が簿記を取るべき理由 就職編から紹介していきます!
簿記を取るべき理由:就職編
簿記の資格が就活をする時、そして就職した後にも有利に働く可能性は高いです。
簿記を取るべき就職に関する4つの理由を、順にみていきましょう!
①簿記を持っていると有利な業種・職種がある
簿記の資格を持っていると有利な業種・職種というものがあります。それぞれ、いくつか例を挙げてみますね。
ちなみに、業種とは自動車業や飲食業などそれぞれの企業が属している業界の種類、職種とは業務内容によって分けた仕事の種類をいいます。
- 簿記の資格を持っていると有利になる可能性が高い業種
- 銀行や証券会社などの金融業
- 会計・税理士事務所
- コンサルティングファーム
- 簿記の資格を持っていると有利になる可能性が高い職種
- 経理職
- 財務職
これらの業界・職種に興味がある!という方は、選考の時に簿記の資格を持っていることがアピールポイントの1つになるでしょう!
また、簿記の知識が直接仕事には関係のない業界・職種の選考であっても、「公的な資格を取得した」という努力や姿勢が評価される可能性は高いです。
②自分に向いている・向いていない職種がわかる
次に、自分に向いている・向いていない職種がわかるので、仕事選びがしやすくなります。
簿記の勉強をしていて「数字を合わせていくのが面白い」「意外と得意かも」と感じた方は、理由①で紹介したような業界・職種が向いてそうだ、ということがわかります。
逆に、「理解したけど特別面白くないや」と思う方は、上記の業界・職種には向いてなさそうだということがわかります。
向いている仕事を探すだけでなく、向いていない仕事を避けることも自己分析として重要なことです。
内定をもらったからなんとなく入った会社で向いてない仕事をし続けるというのは、心身ともにつらいものです。
好きな仕事が見つからない時は、適性のない仕事をまず避けてみましょう。その時に、簿記を勉強したという経験が活きてくるのです。
③優良な会社・危ない会社を見極められる
簿記の知識は、就職する会社を選ぶときにその会社が本当に良い会社なのか、危ない会社ではないかを見極めることに役立ちます。
誰だって、倒産する危険がある会社に新卒入社はしたくないですよね。
会社の経営状態の良し悪しは、財務諸表といういわば会社の成績表を読むことでわかります。
簿記の知識があれば、この財務諸表を読み解くことができ、就職先として選んでもよいくらい成績の良い安定した会社なのかを知ることができるのです。
④入社後、同期に対して1歩リードできる
理由①で紹介したような、簿記の知識が有利に働く業界・職種に就く人は、入社後に同期に対して1歩リードできるかもしれません。
というのも、そのような業界・職種では、内定者が入社までに簿記を取るように言われる場合や、強制ではなくとも簿記の取得が推奨される場合が多いです。
ですので、それより前に簿記を取っていれば、同期が資格勉強をしている中、自分は卒業までの時間を自由に使える!なんてこともあるのです✨
さらに、私の知り合いのコンサルティングファームに入社した人の例を紹介します。
彼女の会社では簿記の取得を推奨されていたけれど、入社までに簿記を取った人は半分ほどだったそうです。入社後の研修中、簿記の知識がある人とない人の差は大きく開いていたのだそう。
簿記の知識があった人は、良いスタートダッシュをきれました。
しかし、学生の間に簿記の勉強をしなかった多くの人は、入社後研修で簿記の知識の必要性を痛感し、休日返上で簿記の勉強をしたそうです💦
平日は毎日忙しく働いて、せっかくの休日も簿記の勉強…できればこんな状況は避けたいものです。
簿記を取るべき理由:生活編
次は、学生のうちに簿記を取るべき理由を、生活編という観点から3つ紹介します!
⑤お金の管理ができるようになる
財務諸表という会社の成績表について学ぶくらいですから、簿記の知識があれば家計の管理はずっとやりやすく思うはずです。
家計管理がしっかりできないと、「お金がなぜか貯まらない」というよくある状況に陥ってしまう可能性があります。
そこで、簿記の知識を使って支出をしっかり管理することが重要になるのです!
⑥投資をする時に役立つ
昨今では、投資などで資産運用をして老後に備えるというフレーズ、最近よく耳にしませんか?
年金問題や増税など、学生であっても無視できる話ではありません。人生100年時代、自分で生きていくためには資産運用は重要なのです。
よく耳にする投資といえば、世界の株式会社に投資する株式投資が思い浮かぶかと思います。
全ての株式会社は、簿記を使って経営成績や財務状態を記録しています。これが、先ほど会社の成績表だと説明した財務諸表ですね。
財務諸表を読んで会社の状態を数字で理解し、今後伸びるであろう、もしくは安定しているだろう企業を見つけて投資する…この時に、簿記の知識が活きるのです。
また、最近話題のつみたてNISAやiDeCoなどの長期投資においても、簿記の知識は役立ちます。
長期投資をする際ののファンド選び(色々な企業を集めて一括で投資する時に、どの会社の集まりに投資するか選ぶこと)でも、そのファンドに入っている会社の財務諸表を見ることで本当に良いファンドか見極めることができるのです!
⑦副業や自営業で収入を増やす時に役立つ
最近では来年の増税が話題になるなど、「終身雇用はもう終わりなのかな」「就職先からもらうお給料だけでは心もとない、副業を始めようかな…」という人も増えてきています。
副業や自営業で収入を増やそうという時にも、簿記の知識が役に立ちます。
帳簿付けや経営管理など数字の管理ができるというのは、副業や自営業を始める時の心理的なハードルを大きく下げてくれます。
さらに、実務においても「自分のビジネスの状態を正しく把握する」「税金の申告を正しく行う」などビジネスを発展させていく上で欠かせない部分でも簿記の知識が役立ちます!
簿記を取るべき理由:試験のコスパ編
最後に、学生のうちに簿記を取るべき理由を試験のコスパという観点から解説します!
最初にお伝えすると、簿記はとてもコスパがよい資格試験です!
⑧短期間で取得できる
簿記3級、2級は比較的短期間で取得することが可能です。
一般に、簿記3級は50~100時間で取得可能と言われています。
つまり、1日3時間の勉強時間を確保できれば、1か月で取得可能なのです!
ちなみに、簿記2級は250~350時間と言われていますが、あんず自身は1か月半、110時間で2級を取得しています。
その時の勉強スケジュールやアドバイスをまとめた記事がありますので、よろしければご覧ください!
⑨試験の日程を柔軟に選べる
簿記3級・2級では、従来のペーパー試験に加えて、最近ネット試験が追加されました。
ネット試験の導入により、毎年2月・6月・11月の年3回しか実施されていなかった試験が、テストセンターによってはほぼ毎日実施されるようになりました!
ネット試験の場合は、申込時にテストセンターごとの試験実施日のスケジュールを確認して、自分の都合のよい日にちを選ぶことができます。
自分の予定に合わせて試験日や勉強スケジュールを決めることができるというのは嬉しいポイントです✨
⑩勉強・試験の費用が小さい
最後の理由は、「勉強・試験の費用が小さい」です。
簿記3級は十分独学で取得可能ですので、かかる費用は受験料とテキスト代のみです。
受験料は、3級が2,850円、2級が4,720円です。
テキスト代も、試験問題を網羅する解説テキストと過去問問題集の2冊で事足ります。2冊合わせても、4,000円ほどでしょう。
ですので、簿記3級を独学で取得するなら、受験料とテキスト代を合わせても1万円かからないというコスパの良さです!
また、簿記2級も独学で取得可能です。使ったテキストを含む体験記がありますので、よろしければご覧ください!
おわりに
いかがでしたか?
学生のうちに簿記を取るべき10の理由を解説してきました。
独学でも十分に取得可能な資格ですので、ぜひ時間のある学生のうちに勉強してみてくださいね✨
コメント